じょうもん人がどのような服を着ていたのかは、本当のところはよくわかっていません。なぜなら、数千年の間にくさってしまい、ほとんど残ってないからです。かろうじて、布のきれっぱしが発見されたり(左の写真)、土で作った人形=土偶(どぐう)などに表現されている文様などから、推測し、復元してみるしかないのです。

編み布の断片

どぐうの文様からの復元

 昔のじょうもん人の想像図に登場した、毛皮を着た「未開人」風の服装ではなく、糸で編んだ服を着ていたことはたしかだったようです。その糸は、カラムシやアカソという植物のくきを貝がらや骨の道具でしごいて、手でよって糸にします。次に糸を編んでいくのですが、今も用いられている「アンギン編み」というやり方で編んでいったようです。このようにしてできた布を組み合わせて服を作ったのではないでしょうか。



復元されたじょうもん服
(「縄文たんけん」福島県立博物館1997を参考・修正して作成させていただきました。)


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