第8回目 八戸市風張(かざはり)(1)遺跡(縄文時代後期)

 この遺跡は八戸市の南方の是川地区にあり、国史跡の是川遺跡とは新井田川をはさんだ対岸にあります。調査は八戸市教育委員期が昭和63年から平成3年まで継続して行い、縄文時代から平安時代にかけての遺跡であることがわかりました。
 発見された竪穴住居跡や土坑などのほとんどは今から3,500年くらい前の縄文時代後期のものとわかりました。住居跡は253軒も発見され、ほとんどが円形の形をなし、直径5mほどのものが普通だったようです。地面を掘りくぼめたお墓も発見され、東西の2つのブロックに配置されていたようです。集落の構成にも特徴があり、真ん中に広場があり、その外側に集団墓地、掘立柱建物群、竪穴住居群が環状に配置されていたようである。
 出土遺物としては、両手を組んだまさに「合掌」している様を表現したような土偶などが出土しています。

住居跡群
合掌土偶
出土遺物

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