第10回   森田村石神遺跡(縄文前期・中期)

 津軽富士と地元の人に呼ばれる岩木山北麓から続く丘陵の端に石神遺跡は位置しています。古く明治時代からたくさんの土器・石器が出土することで知られており、大正年間には発掘調査も行われています。その後、昭和39年には弘前大学・慶応大学によって学術調査が行われ、縄文時代前期から中期の土器が層位的に出土し、土器の編年研究の大いに役立ちました。  また、貝類も出土していて、古十三湖が津軽平野の奥深くまで及んでいたことがわかります。なお、出土遺物の多くは平成2年に国の重要文化財に指定されています。

遺跡遠景
出土土偶
円筒土器

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