「写真で見る県南地方 昭和30年〜40年代  −生活の息吹−」


野辺地写真集1


 この写真集は野辺地町在住野坂千之助氏が昭和30年代から昭和40年代にかけ県南地方をきめ細やかに撮影した6000点におよぶ写真の中から、そのフイルムネガをお借りしその一部を副題「生活の息吹」としてまとめたものです。
 写真が撮影された昭和30年から48年の石油危機までは高度経済成長と呼ばれており、情勢を概観しますと
 ○昭和30年〜32年は「三種の神器」・「もはや戦後ではない」・「太陽族」という流行語がはやり、神武景気といわれていた時代です。
 ○昭和33年〜36年は「所得倍増」・「消費革命」といわれ、岩戸景気が続いています。
 ○昭和37年〜39年は東京オリンピック・東海道新幹線・高速道路など建設ラッシュ続きオリンピック景気といわれています。
 ○昭和40年〜45年は海外への輸出が伸び、いざなぎ景気といわれています。
 その一方で、国策といわれた「むつ製鉄」や「フジ製糖」の工場閉鎖など、昭和45年に、米の生産調整(減反)が決定され県南地方は翻弄させられた時代でもあります。
 また、経済成長だけが追求され、心が置き去りされた時代でもあると考えられます。
 近年、近代化に伴い心のよりどころである歴史的建造物の多くが失われつつあり、保存及び存続も危ぶまれております。
 この写真集の売り上げを野辺地町文化財保護基金に寄付させて頂きますのでご了承くだざるようお願いします。

目次

野辺地写真集2


   撮影ノート

 昭和30年代から「南部の人とその暮らし」をテーマに、ふるさと野辺地を中心に、近隣の市町村のそこにある 風習 仕事 行事 ひとびと ことば などの出会いを有りのままに写真に残してきました。あの当時は、現代と比べ物質的にも貧しかった生活であったが、それでも少しずつ、確実に豊かになり、今日より明日はきっといい日になると、人々の心は優しく、平和に満ち溢れていた時代でありました。そんな時代にカメラを持って時代の肖像を、フイルムに投影できた幸運に心から感謝したいと思います。

            野 坂 千之助


A4版 本文41ページ
販価 1,200円 送料210円
  申し込み先 〒039−3111
        青森県上北郡野辺地町字石神裏7−10 宮澤秀男
        TEL 0175-64-4041



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