土偶(どぐう)や絵に見られる森の動物たち

 自然の中で、自然とともに生活した縄文人(じょうもんじん)は、動物たちも、天があたえた親しい仲間(なかま)としてあつかったものと思われます。
 動物たちのようすがたくみにえがかれている土製品(どせいひん)や、レリーフとして土器の表面にかざられた動物模様(どうぶつもよう)がそのことを物語っています。
 縄文人にとって、もっとも身近な動物は、現在は東北地方から姿を消したイノシシで、多くの土偶に表現されています。このほか、クマやオオカミもあることから、狩りの安全を祈る儀式(ぎしき)に用いられたのかもしれません。
 貝塚(かいづか)からはよくシカの骨がでてきますが、ふしぎなことにシカを形取った土製品は1点もありません。わずかに、土器にレリーフとしてあらわされているものが、福地村西山遺跡から出土しています。

 

イノシシ 高さ9.7cm

クマ 高さ8.3cm

オオカミ 高さ4cm

シカ

ホーム