じょうもん時代の「いずみ」

「いずみ」は、地面からわきでるきよらかな水のことですが、昔からしんこうのたいしょうとなってきました。

 じょうもん時代のひとたちも、このような「いずみ」を見つけだし、飲み水として利用したり、食料であるドングリなどの「にがみ」をとるためにも利用してきました。

 

 

 

 このこまきのいせきでも、東側の急なガケのとちゅうから「いずみ」がみつかりました。「いずみ」のある場所は、昔から「りゅうじんさまが出る」とか「人が水をのみにきてだいじゃにくわれた」などというでんせつがのこされています。

 

 

 

「いずみ」は、じょうもん人によって工事が行われていて、はばおよそ4m、深さおよそ1.5mのプールのような形をしていたことがわかりました。また、「いずみ」には、「この世とあの世をむすぶもの」、「命やたましいのみなもと」などといった考え方や、あかちゃんが生まれたときや人が死ぬ ときに使う水だけをとるための「いずみ」もあります。 

こまきのいせきの「いずみ」の水は、飲み水やドングリなどのにがみをとるために使われただけではなく、色々なぎしきで使われた可能性もあります。

 

 みなさんは、この「いずみ」がどのように使われたと思いますか。そうぞうりょくをたくましくして、色々と考えてみてください。

 

(「いにしえ青森」第8号 青森市教育委員会埋蔵文化財対策室  電話017-734-1111内線5331 平成12年3月を参考にしました。)


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