縄文人はどんなキノコを食べたか?

 青森県の縄文時代の遺跡(いせき)から、ときどき、キノコの形をした焼き物が出てきます。これまでは、たんにキノコとかたずけられ、それが食べられるキノコなのか、あるいは食べられない毒キノコなのか、注意されてきませんでした。
 ところが、最近、キノコの専門家(せんもんか)にこれらのキノコの形をした焼き物を見てもらったところ、ほとんどが食べられるキノコで、毒キノコは全くないという、おどろくべき結果がでました。種類のはっきりしているものは、「ホンシメジ」や「ハツタケ」の仲間だそうです。
 このことから、キノコの形をした焼き物は、ムラ人や家族に食べられるキノコを伝達するための道具、つまり、「縄文版キノコ図鑑」だったのではないかと考えられます。


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