じょうもん時代は、今からおよそ12、000年前から2、000年前までの時代をいいます。わたしたちのじゅみょうが70〜80年ですから、その時間の長さはそうぞうをこえています。
じょうもん人は木や皮でがっきを作り、色々な音を楽しんだことでしょう。しかし、それらは長い年月の間にくさってしまい、のこっていません。幸いなことに、石や土で作ったがっきはくさらずに、げんざいまでのこっています。
こんかい、みなさんにしょうかいする2点のふえは、青森県内で発見されたものです。一つは青森県の東側にある六ヶ所村(ろっかしょむら)の富ノ沢(とみのさわ)いせきで発見された石で作られたふえ(今からおよそ4、500年前)です。
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このふえは、地面をほって作られたお墓にいっしょにうめられていたものです。ふえのおかれたあたりに、あたまの部分があったのでしょう。ふえは三つの方向からあながあけられていて、オカリナににた形をしています。
もう一つは、有名な三内丸山(さんないまるやま)いせきの近くの、細越(ほそごえ)いせきから発見された土で作られたふえ(約3、000年前)です。どちらも、かんたんには音が出ず、メロデーはえんそうできません。しかし、いきの強弱をつけてそれに近いことはできたかもしれません。
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それではじっさいにききくらべてみてください。えんそうは、数年前まで弘前大学(ひろさきだいがく)の先生をしておられた笹森建英(ささもりけんえい)さんです。じっさいに音が出るまで、少し時間がかかります。がまんしてくださいね。