平成14年11月30日、青森市三内丸山遺跡に隣接して「縄文時遊館」がオープンしました。一言で言うと、「三内丸山遺跡総合案内所」というところでしょうか。「縄文時代を遊んでみる館」というネーミングなのでしょうね。検索エンジンで「時遊館」を探してみるといっぱい出てきますね。もう一ひねり欲しかったところです。
総工費40億円の超豪華な建物。その豪華さのほどは、下の写真(知人からの頂き物です)でゆっくりご覧ください。一つの遺跡の「総合案内所」にこれだけの経費をかける必要があったのかというと、そこは議論の分かれるところだと思います。個人的な感想を言わせてもらえば、40億円の経費があったら青森県内のほかの遺跡の保護・活用などに役立てられたのに、と考えるのは、やっぱり「貧乏人」の貧困な発想なのでしょうね。(2002/12/08)
この40億円がいかなる規模に匹敵するお金なのか、「貧乏人のひがみ根性」丸出しで色々と見比べてみましょう。まず、自分一人に当てはめてみます。サラリーマンの一人当たりの平均年収が574万円だそうですから、これで40億円を割りかえしてみると、なんとおよそ700年もかかるんですね!飲まず食わずの700年、できっこない!
次に、青森県民150万人がどれくらいのお金を支出したことになるのか計算してみましょう。4000000000円÷1500000人=2666円 一人当たり約2700円です。もし、その支出を各家庭にまかされたとしたら?我が家では「大蔵大臣」と協議の結果、給料がカットされているこのご時世、これがないと県民生活が困難を極める施設とはとうてい思えないので、そんなところには税金を使ってほしくない、ということで予算査定ゼロでした。
次に、青森県内67市町村各地方自治体の予算規模と比較してみましょう。予算規模が40億円以下の町村は、全体のなんと約1/3にあたる22町村ありました。最下位の予算規模の村は、約20億円の予算規模ですから、一つの村の2年分の予算に相当するお金をつぎ込んだことになります。町村長さんからすれば、もったいない限りでしょうね。(2003/01/03)