平成8年度発掘届等の開発事業別件数

 平成8年度に文化庁に提出された発掘届等が全体で41,555件(すべてが発掘調査に進むわけではありません。)ありました。これを原因別に見てみると、トップは宅地・住宅建設関係が17,890件で全体の43%を占めます。ついで、その他の建物建設で19%、道路工事、水道・ガス・電気関係と続きます。これらは、私たちが日常生活を営む上で、欠くことのできないものばかりです。しかし、私たちが限りなく便利さを追求することは、遺跡の壊滅的破壊に直結していることを知るべきでしょう。もはや日常化している遺跡の調査(破壊)は、裏を返せば自然破壊であり、奈落への墓標かもしれません。


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