私が日の出・日の入りを見ることをわすれてから、何年たつのだろうか?まずしい農家のむすこに生まれた私は、早起きだけは得意だったというより、親といっしょに朝早くに起こされてしまうのでした。それでも、日の出てくる方角にはしょうがいぶつがいっぱいあったので、よく見えませんでした。西側にある津軽の霊峰(れいほう)-岩木山は、我が家の裏の畑からその姿がまるごとみえました。秋の稲の収穫時期には、薄暗くなるまでよく手伝わされたので、岩木山に沈む太陽の真っ赤な色が鮮明な記憶としてあります。この太陽を縄文人は、どんな思いで見たのだろうかと考えるようになったのは、今の職業についてからです。そして、私はこの風景をあと何回見ることができるだろうかと考えると、毎日くり返される日常なのに、それが急にいとおしくなります。

 その瞬間の写真をとろうとしても、場所も時期も限られているので、すぐにできることではありません。たまたま、手元に「カシミール3D」
(これはすばらしいソフトです。もともと、マック派の私としては泣く泣く、これを動かすためにほこりをかぶっていたウインドウズマシンを引っ張り出してきました。)という知る人ぞ知るフリーウエイの有名なシュミレーションソフトがありました。これに国土地理院発行の50mメッシュの標高データを読み込ませてパソコン上で再現させてみました。最初の試みなので、なかなかうまくいきませんでしたが、4枚はダイヤモンドリングがうまくでました。みなさんもトライしてみてください。下記より無料で入手できます。
              
http://www.kashmir3d.com/

弘前方面から見た岩木山(1625m)の日の入り-4月13日17時52分
平賀町太師森遺跡から見た岩木山の日の入り-4月21日18時29分
青森市小牧野遺跡から見た日の出-4月21日5時3分
青森市上野尻遺跡から見た岩木山の日の入り-11月18日16時9分
三沢市淋代海岸からの日の出-9月18日5時20分
深浦町追良瀬海岸からの日の入り-9月19日17時41分
天間林村二ツ森貝塚からの日の出-10月1日5時33分
十和田湖からの日の出-10月1日5時43分

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