青森県埋蔵文化財専門職員数


 青森県には約4100箇所の遺跡が確認されていますが、これらの保護・調査・研究に携わっているのが埋蔵文化財専門職員と言われる人たちです。1973年に県教育委員会に文化課が新設され、その中に埋蔵文化財班(専門職8名)が設けられたのが、県として本格的に遺跡保護に着手した始まりです。その後、各種開発に伴う遺跡の事前調査などを円滑に行うため、人員増がはかられ、現在の50人体制に至っています。市町村においても、同様な体制整備がはかられ、42名と県の人数に迫る勢いです。道路・公民館などのハード面の整備が一段落し、地域興しの一環として遺跡の整備・活用を考える首長さんが多くなったことがその背景の一つに考えられるかもしれません。ただ、67市町村の内、20市町村(5市11町4村)に配置されているだけで、未だ2/3以上の市町村に専門職員がいないのが現状です。これからは下段の図の北海道・岩手・宮城などに見られるように、遺跡保護の最前線に立つ市町村の専門職員を増やしていくことが求められています。


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